今年は残雪が少ないそうです。
気温は低めでしたが日差しが気持ちよく登山を開始すると汗ばむくらいでした。
5合目2400メートルからのスタートですので、植物は生えていません。生物、植物にとって過酷な環境のようです。
岩と砂の足場を登ります。
8合目の山小屋 池田館。
休館中です。標高3250メートル。
この8合目から上は富士山頂上浅間大社の所有する奥宮境内地となります。その為登山道にはところどころ鳥居が設置してあります。
3000メートルを過ぎたころから高度障害なのか頭痛がしてきました。
富士山頂付近の大気密度は平地の約2/3です。
同行していた子供も少ししんどそうです。
「とりあえずあの鳥居まで行ってみよう。」
「雪の上を少し歩いて帰ろう」
などと引き返すタイミングを設定しながら登っていきます。
9合目くらいから雪がふえてきてアイゼンを装着します。
ストックをしまってピッケルを持って登ります。
少し進むと頂上の鳥居が見えていましたが見えてからが長い道のりでした。
平坦な吹きさらしの斜面を延々と登っていきます。
滑らないように慎重に。
緊張します。
頂上の鳥居が見えてからは「できれば頂上まで」と思いたんたんと登っていきます。
最後の急登は傾斜も大きくアイスバーンのようになっていてました。
脚も疲れていて少し進んでは休憩を繰り返しました。
プルプルしながらなんとか登頂 =(-Д-;)ハァ。
3700メートルです。
鳥居も奥宮も埋まっています。
気温はマイナス12度。
何だか不思議な別世界です。
持ってきた飲み物はシャーベットになっていました。
カチカチになったチョコレートを食べます。
達成感ありましたが下山のことを考えると中間地点ですので、緊張は解けません。
高度障害は知らぬ間になくなっていました。
長居せず早々に下山しました。
テカテカの下り斜面は登り以上に怖いです。
慎重に四つ這い後ろ向きでアイゼン、ピッケルを効かせて降りています。
テカテカを過ぎて一安心。
9合目(3460M),万年雪山荘からの駿河湾です。
低い気温と強い風ではありましたがガスは少なく景観には恵まれた山行でした。
雪道を終えて火山灰の道を下り怪我無く登山を終えることが出来ました。
下山しレンタカーにもどり、座り込んで登山靴を脱いだ時にブワッと緊張が解けゴールの喜びに浸れました(〃'ー')
富士山山頂を無事登頂できました。